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(2016/4/18 05:00)
政府の地震調査委員会(平田直委員長=東京大学地震研究所教授、写真)は17日、臨時会議を開き、16日1時25分に熊本県熊本地方の深さ12キロメートルで発生した地震の規模を表すマグニチュード(M)7・3の地震について評価結果を公表した。最大震度は6強で、地震は布田川断層帯の布田川区間の活動であると見られる。
14日21時26分にM6・5の地震が発生し、最大震度7を観測。北東から南西の方向に延びる長さ約30キロメートルの領域、熊本県阿蘇地方や大分県などの周辺域に地震発生地域が拡大し地震活動が活発になっている。委員会終了後の会見で、平田委員長は「14日と16日の二つの地震について各地震が発生した断層は隣り合っているため関連はあるが、主に活動した領域は異なる」としている。
今回の地震は北東から南西方向に延びる右横ずれ断層型。また防災科学技術研究所の基盤強震観測ネットワーク「KiK―net」により熊本県内の益城観測点で1362ガルの大きな加速度を観測している。さらに全地球航法衛星システム(GNSS)による観測の結果、地震の発生に伴い熊本県内の長陽観測点が南西方向に約97センチメートル移動するなどの地殻変動が観測されている。
同日気象庁は、内陸や沿岸で発生したM3・5以上の地震の回数は17日13時半時点で165回と、1995年以降で過去に最も回数が多かった04年の新潟県中越地震を上回ったと発表した。
(2016/4/18 05:00)
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