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【熊本地震】情通機構、被害状況や不足物資など地図上に可視化

(2016/4/22 05:00)

情報通信研究機構は14日から熊本県周辺で発生している地震について、熊本・大分地域の被害状況や不足物資などに関するツイッターの内容をリアルタイムに分析し、地図上に可視化する「対災害SNS情報分析システム(ディサーナ)」(http://disaana.jp)で公開した。当日を含む最長5日間の被災地における「つぶやき」を随時更新しながら表示しており、現時点で被災者が何を求めているかをいち早くつかめる。総務省も自治体に向けて「ディサーナ」の活用を訴えている。

(1面参照)

情通機構はこれまでも、全国で発信された日本語ツイート全体の10%程度を研究用途として継続的に解析してきた。このうち、14日以降は、熊本地震関連のツイートを全面的に公開している。

被災地のツイートから災害に関するキーワードを抜き出し、自然言語処理によって「建物」「トラブル」「食料」「気象」「けが」など15以上のカテゴリーに分類する。さらに、全地球測位システム(GPS)などの機能は使わずに、ツイート内に記述された文章のみから場所を特定し、地図上に表示する。

17日2時―21日11時の間、2244ツイートが分析されており、そのうち投稿数の多い内容は、災害(947ツイート)、トラブル(456ツイート)、建物・インフラ(351ツイート)、食料(200ツイート)、薬・医療サービス(27ツイート)だった。「トイレが足りない」「炊き出しが行われない」「薬がない」といった投稿が目立つ。

検索エリアを指定すれば、その地域で発生している問題やトラブルに関するツイートを抽出できる。各地域の生のツイートも表示可能。すでに対策の取られた問題については対応済を意味する「対」のマークを、デマ情報など信用度の低いツイートに関しては注意を喚起する「注」のマークを表示している。

ディサーナは、ツイッターに投稿された情報をリアルタイムに分析し、現在の災害関連情報を簡単に入手できるシステム。パソコンやスマートフォン、タブレット端末のブラウザから利用できる。

「孤立している地域はどこ」といった質問に対する回答の候補を与えるほか、指定したエリアでどのような問題が起きているかを随時把握できる。機械的な処理で検索しているため、内容の正確性は保証していない。

(2016/4/22 05:00)

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