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[ 化学・金属・繊維 ]
(2016/4/25 05:00)
日立金属は九州工場(福岡県苅田町)に約70億円を投資し、自動車エンジン向け耐熱鋳鋼の生産能力を6割引き上げる。環境規制の強化などを背景に、欧州や北米市場などでガソリンターボエンジン車の需要が膨らむとして、月産能力を現在の750トンから10月にも1200トンへ増やす。主に自動車向け材料を製造する九州工場では約15年ぶりの大型投資となる。
日立金属はターボエンジン用耐熱鋳鋼では世界トップシェアで、同社の推定では25%程度。欧州メーカーを中心に納入している。今回の能力増強によって30%以上に高まる見通しだ。
九州工場の建物内に2本目の鋳造ラインを敷設する。加工設備の増強や砂型製造工程の自動化なども実施する。納入先である自動車メーカーからの承認を取得し次第、増産に入り、2017年3月にはフル生産に移行できる見通し。これに伴い、工場人員も現在の約290人から300人以上に増やす。
同社の耐熱鋳...
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(2016/4/25 05:00)
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