【熊本地震】アイシン精機、２工場の復旧にめど

【名古屋】アイシン精機は２８日、熊本地震で被害を受けた熊本市内の２工場について、供給復旧のめどがついたと発表した。２３日から段階的に代替生産を始めたアイシン九州（熊本市南区）は５月２日をめどにほぼすべての品目の代替生産を始める。アイシン九州キャスティング（同）は２９日に全工程で量産品の生産を再開する。

アイシン九州は被害を受けた工場内から生産設備や金型などを搬出し、愛知県内のアイシン精機やグループの工場のほか、九州地区の協力会社で代替生産を進めている。

アイシン九州で生産し、トヨタ自動車の大規模工場停止の要因となった部品「ドアチェック」について、伊原保守アイシン精機社長は２８日の決算発表会見で「（代替生産により）１日当たり４万個以上生産しており、２日までに２０万個の在庫もためる」と強調した。