深層断面／トヨタ、５期ぶり営業減益−「等身大の実力」発揮の時

トヨタ自動車は１１日に発表した２０１７年３月期連結業績予想（米国会計基準）で５期ぶりの営業減益となる見通しを示した。ただそれは、これまで見かけ上、業績を押し上げていた円安効果がなくなるからだ。今後は「等身大の実力」（首脳）が試されることになる。再びリーマン・ショック級の大不況に襲われても利益を確保できるほどの強靱（きょうじん）な体質を目指しているトヨタ。大胆な構造改革や将来への種まきで、確実にトヨタの変化は起き始めている。（名古屋・伊藤研二）

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  「意志の真贋（しんがん）が試される年」と豊田トヨタ社長は会見で強調（１１日）

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  自動運転などに欠かせなくなるＡＩ研究を強化

問われる持続的な成長力

【“ボーナス”なくなる】

「ボーナスはなくなった」。トヨタ首脳はこれまでの円安による追い風を、こう表現する。確かに１６年３月期まで３期連続で営業利益の過去最高を更新したのは円安効果が大きかった。

トヨタは為替が...