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[ 自動車・輸送機 ]
(2016/5/13 05:00)
(ブルームバーグ)米アップルが中国の滴滴(ディディ)に10億ドル(約1090億円)を投資した。中国の配車アプリ市場で米ウーバー・テクノロジーズと競合する滴滴に強力な援軍が加わることになった。
滴滴が13日発表した資料によれば、中国全土で1日当たり1100万件余りの配車を扱い、約3億人の利用者を支える配車プラットホームの構築をアップルが支援する。
情報が非公開であることを理由に匿名を条件に話した複数の関係者によると、滴滴による今回の資金調達はこれで30億ドルに膨らみ、同社の価値は約260億ドルと評価されることになった。中国のアリババ・グループ・ホールディングやテンセント・ホールディングス(騰訊)が既に滴滴に投資しており、アップルがこれに加わる。
アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)は滴滴の発表資料で、アップルの携帯端末向け基本ソフト(OS)「iOS」の「中国での開発者コミュニティーで起きているイノベーションを滴滴は体現している」と指摘。滴滴が築き上げた事業と「優秀なリーダーシップチームに極めて感銘を受けており、同社の成長に沿いながら支援できることを楽しみにしている」とコメントした。
滴滴に今回の資金調達と同社に対する評価について問い合わせたが、返答がなかった。
(2016/5/13 05:00)