深層断面／シャープ、あす株主総会−鴻海と幅広く協業、再建へ

シャープは２３日に大阪市内で株主総会を開き、台湾・鴻海（ホンハイ）精密工業からの出資受け入れなどの議案を決議する見通しだ。本社（大阪市）の堺市への移転に関する定款変更、新任８人を含む取締役計１０人の選任などの議案も提出する。いずれも大手金融機関など主要株主の賛成を得て可決する見通しだが、株価は１年前から２割以上も下がっている。株主による経営陣の責任追及は避けられず、総会は紛糾が予想される。（大阪・錦織承平、同・川合良典）

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  大阪市内のシャープ本社ビル

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  シャープ本社が移転する堺工場

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《取締役、半数以上刷新／慎重なかじ取り必要》

■大阪市から本社転出

鴻海の出資を受けるための新株発行は普通株と種類株の計３８８８億円分。引き受ける鴻海側は議決権の６６・０７％を握り、既存株主の持ち分は大幅に希薄化する。将来、種類株が普通株に転換されると、２０...