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[ 科学技術・大学 ]
(2016/8/2 05:00)
早稲田大学スポーツ科学学術院の彼末(かのすえ)一之教授らは、頑張っている他人を理解する際の脳の仕組みを明らかにした。筋力トレーニングを行っている映像を被験者に見せながら脳活動を計測。映像中の頑張っている人を見た被験者の脳において、何かに注意を向けたり他者に共感することなどに関わる脳の部位が活発に働くことを突き止めた。
他者の頑張りへの理解に関わる脳の領域を特定したことで、人間同士が共感する仕組みの解明につながる可能性がある。さらにコミュニケーション能力を向上させる手法の開発も期待される。
細身の人と体格の良い人がダンベルを持ち上げる映像を準備。被験者には19―30歳の右利きの男性32人を選び、映像を見ている時の被験者の脳を機能的磁気共鳴断層撮影装置(fMRI)で計測した。解析において、細身の人が重いダンベルを持ち上げることは、体格の良い人が同じダンベルを持ち上げるよりも努力が必要であると仮定した。行為者の頑張りが強いと考えられる時に活動する脳領域を特定した。
人の脳は他人の頑張りを理解・評価していると考えられているが、その仕組みはよく分かっていなかった。
成果は英電子版科学誌サイエンティフィック・リポーツに掲載された。
(2016/8/2 05:00)
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