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[ 化学・金属・繊維 ]
(2016/10/20 05:00)
■欧米のライバルに照準―顧客視点で総合力■
三菱ケミカルホールディングス(HD)は2017年4月の化学系3社統合で、真のグローバル企業を目指す。社長の越智仁は“欧米の巨人たち”と比べて遅れる海外展開を、成長戦略の根幹に据えた。事業を通じて地球規模で社会的課題の解決に貢献する「THE KAITEKI COMPANY」を看板に掲げる同社。その冠詞を「THE」から「GLOBAL」へ書き換える挑戦が始まる。
【交流少なく】
10月初め、越智はスペイン・マドリードにいた。欧州全域のグループ会社トップを集めた会合に出席するためだ。話題は三菱化学、三菱樹脂、三菱レイヨンの3社統合で発足する新会社「三菱ケミカル」に新設する地域統括会社に集中した。
地域統括会社体制とは、ドイツと米国、中国、シンガポールに新会社の「リージョナル・ヘッドクオーター」を設立し、マーケティングを中心に各地域の情報を集約...
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(2016/10/20 05:00)
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