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[ エレクトロニクス ]
(2016/10/31 05:00)
三菱電機は2017年度以降に監視カメラシステムに人工知能(AI)技術を導入する。“灯油缶”“長い棒”といった危険物を持つ人や、サポートが必要な身体の不自由な人の画像を専用データで事前にAIに学習させ、自動でデータから特徴を抽出。監視カメラに同じ特徴を持つ人が映ると管理者へ知らせる。AIで検知システムの構築を効率化でき、防犯から顧客サービスまで要望に応じた幅広い映像利用が可能になる。東京五輪・パラリンピックに向け、監視カメラでの映像解析需要が急拡大すると見て開発を急ぐ。
危険物を持つ人や身体の不自由な人などをリアルタイムに検知。必要に応じて支援する人が現場へ向かうことで、防犯や顧客サービスを向上する。駅のホームでふらつく人の転落防止などにも利用可能とみられる。技術の一部は、顧客との実証試験を始めた。
従来の顔認証などでは、人が特徴点を設定するためシステム構築に時間がかかっていた。AI活用により、検知システム構築の効率化に加え、一つのシステムで防犯やマーケティングなど複数の用途の対象を検知できるため、システム全体のコストを低減できる。
三菱電機は同技術のほか、NTTコミュニケーションズと連携し、1枚の記録画像を学習して似ている人を見つける技術を開発中。東京大学とは、シミュレーションと映像解析を組み合わせて、イベント会場への経路の混雑状況を予測する技術を開発した。
(2016/10/31 05:00)
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