インタビュー/ヒーハイスト顧問・菜花有三氏 「やるなら柔軟性持って前向きに」

(2025/1/7 12:00)

ヒーハイストは、円筒直動軸受を主力事業に、精密加工部品やレース用部品を手がけるメーカー。設立以来、高い技術力が強みの同社で「ミスターヒーハイスト」とも呼ばれるのが、製造から営業まで幅広く事業に関わってきた勤続48年の菜花有三顧問だ。

  • 研磨・研削加工ができることがヒーハイストの強みと語る菜花顧問

―ヒーハイスト初の新卒社員だそうですね。

「茨城県の工業高校を卒業後、偶然、現社長のいとこと中学校の同級生だったことが縁で入社した。見て覚えるが主流の時代で、先輩から言われた専門用語や略語が分からないこともあった。それがきっかけで自らテキストなどを使いながら学び、業務への理解を深めていった」

―これまで手がけた仕事は。

「製造現場では当社の強みである研磨、研削加工から始め、平面研削・センターレス研磨・円筒研削などを行った。数値制御(NC)旋盤加工なども経験している。そうした中で突如、営業を命じられた際は最初、戸惑ったが“即対応”を合い言葉に前向きに頑張った。業務に慣れた頃の異動は大変だが『どうせやるなら気持ちよくやろう』と決め、何事も楽しみながら進めてきた」

―後進の育成で大事にしていることは。

「まず相手の話を聞き、その上でアドバイスなどをするようにしている。話を良く聞くと先輩・後輩に関わらず勉強になることも多く、新たな発見や自分自身も柔軟な対応ができるようになる。また、座学も大切だと感じる。個人のスキルは経験を積めば上がるが、併せて書籍などを使って学ぶことで技術も磨け、後輩へ技術の継承もできる。企業の繁栄にもつながるはずだ」

―入社から48年、走り続ける秘訣(ひけつ)は。

「やはり何事も、やるならば気持ちよく前向きに、柔軟性を持って取り組むのが大事だと思う。社への恩義も胸に今後も顧問として、企業のためになるアドバイスや技術継承をしていきたい」

(2025/1/7 12:00)

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