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[ 科学技術・大学 ]
(2016/11/1 05:00)
東海大学生物学部の木原稔教授らは、シロサケの胃の抽出物に心不全の予防効果があることをマウスの実験で明らかにした。同抽出物を4週間マウスに食べさせ、その後心不全を誘発する薬を投与。同抽出物を食べていないマウスでは4割が死んだが、同抽出物を食べていたマウスはすべて生き残った。心疾患の予防や病態の改善につながる成分として活用が期待される。
国立循環器病研究センター研究所と宮城大学との共同研究。
成果は米科学誌ジャーナル・オブ・フード・サイエンス電子版に掲載された。
木原教授らは、心不全患者の心臓機能の改善に効果があると期待されているホルモン「グレリン」が魚類の胃の中にある点と、魚類の内臓が産業廃棄物として捨てられている点に注目。北海道内の加工場で採取したシロサケの胃からグレリンを主成分とする成分を抽出した。そして同抽出物を10%添加した餌と普通の餌の2種類を準備し、20匹のオスのマウスを利用して実験した。
(2016/11/1 05:00)
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