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[ 自動車・輸送機 ]
(2016/11/28 05:00)
パナソニックは車載用のインフォテインメントシステムと電子部品の受注拡大を受け、2018年後半から世界中の車載事業拠点で増強投資する。開発中の次世代型含む同システムの生産台数は20年に15年比2・4倍が必要。電子部品も金額ベースで20年に15年比で8割増となる。現有設備は19年以降の供給拡大に対応できないため、アジアや中国、欧州、北米、日本の各地域でそれぞれ10億―20億円投じて生産増強する。
インフォテインメントとは情報と娯楽を融合したもので、位置情報と音楽といった両方の要素を提供するシステム。カーナビやオーディオなどの従来型に加え、これらとヘッドアップディスプレー(HUD)などの運転者支援機能を統合した次世代型コックピットシステムがそれぞれ伸びる見通し。
特にほぼ全ての日系自動車メーカーとの取引が始まる18年以降、国内の需要は大きく伸びる。国内は20年の生産台数を15年比4・8倍とするため、長野県の工場を増強するほか、光学品関連の山形県の工場や、福島県の工場も活用する。
海外は、チェコの拠点で生産台数を同3・6倍に伸ばす計画で、新工場棟の設置も視野に入れる。メキシコの拠点は同2・4倍にする必要があるが、既存の複数拠点を活用。アジアはマレーシア、タイ、中国・大連の拠点をそれぞれ同3割増強する。車載用電子部品も日米欧中アジアの各拠点に投資する。
次世代型コックピットシステムは17年後半から順次、世界の自動車メーカー向けで本格納入が始まる。フロントガラスに運転者向け情報を映すHUD、後方・側面の死角も含めて映せる電子ミラー、カメラシステム、車からの情報発信も行う通信機能、これらを統合するIVIユニットなどで構成。マルチメディアと運転者支援機能の統合で、直感的な認知・操作を実現する。
(2016/11/28 05:00)