[ 科学技術・大学 ]

慶大、赤外線カメラ用薄型レンズを開発 製造コスト数十分の1

(2016/11/29 05:00)

慶応義塾大学理工学部機械工学科の閻紀旺(やん・じわん)教授らは、製造コストの低い赤外線カメラ用の薄型レンズを開発した。シリコンウエハーを高密度ポリエチレンで包み、ポリエチレンに光学レンズをプレスで成形する。シリコンやゲルマニウムの単結晶を切削してレンズを成形する場合に比べ、製造コストを数十分の1に抑えられるという。光学機器メーカーに提案し、2―3年での実用化を目指す。

12月16日に東京・丸の内の東京国際フォーラムで開く「慶応科学技術展」(日刊工業新聞社後援)で発表する。

厚さ0・75ミリメートルのシリコンウエハーの上に、赤外線透過性の高密度ポリエチレンで厚み0・08ミリメートルの光学レンズを成形する。全体の厚みは1ミリメートル以下。ポリエチレンは、プレスや射出成形ができるため量産性が高い。

プレス温度は130―140度Cでアルミや銅の金型が使える。深さ0・05ミリメートルで直径...

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(2016/11/29 05:00)

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