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[ 自動車・輸送機 ]
(2016/12/16 05:00)
トヨタ自動車は15日、2017年のグループ世界生産台数(ダイハツ工業、日野自動車を含む)を過去最高の1036万6000台(16年見込み比1・3%増)とする計画を発表した。1000万台超えは5年連続。ダイハツの世界生産増加が寄与するほか、トヨタ単体の国内生産も同1・6%増の321万台と、5年ぶりの増加を見込む。高水準の生産計画はサプライチェーンにも好影響を与えそうだ。
世界戦略車に位置付ける小型スポーツ多目的車(SUV)「C―HR」の生産を日本とトルコで本格化させる。先進国で好調なSUVの国内での生産対応なども全体を押し上げる。
世界生産の内訳は国内が同3・3%増の416万9000台、海外が同0・1%増の619万7000台。
一方、17年のグループ世界販売台数は同1・1%増の1020万2000台と過去2番目の高水準。トヨタ単体の世界販売も同1・1%増の926万台と過去最高を計画する。
■18年の単体生産は911万台−国内減も海外が増加
トヨタ自動車は2018年の世界生産台数(ダイハツ工業、日野自動車を除く)を、17年計画比13万台増の911万台に設定した。15日、主要部品メーカーに伝えた。国内は同3万台減の318万台と減る見込みだが、海外が同16万台増の593万台に伸びて全体数字を押し上げる。
トヨタは15日に発表した17年分とは別に、主要部品メーカーに18年の単体の生産・販売計画を通達した。最大市場の中国のほか、アジア・中近東が17年計画に比べ生産台数がそれぞれ10万台程度増える見通し。アフリカと中南米も微増を想定している。
新型小型スポーツ多目的車(SUV)「C―HR」が17年は欧州などで生産増加に寄与するが、18年には一服感が出ると予想する。北米も次期米大統領の政策次第で不透明感がぬぐえず、欧州とともに17年に比べ微減を見込む。東アジア・オセアニアも減少する。
18年の世界販売台数は同28万台増の954万台に設定した。内訳は国内が同2万台減の157万台、海外が同30万台増の797万台。北米や中国、アジアを中心に販売台数を上積みしていく構え。
(2016/12/16 05:00)