[ 人物 ]
(2017/1/13 18:00)
住友電気工業は13日、松本正義社長(72)が空席だった会長職に就任し、後任に自動車用ワイヤハーネス生産子会社の住友電装(三重県四日市市)社長である井上治氏(64)が昇格するトップ人事を発表した。松本氏は5月に関西経済連合会の会長となる予定で、社長業との兼務は難しいと判断した。松本氏が元来、次期社長の要件に挙げていた豊富な海外経験を井上氏は有しており、満を持して登板する。
住友電工の社長交代は2004年以来、13年ぶり。6月下旬の株主総会で正式に就任する予定。井上氏は住友電工の中核事業である自動車用ワイヤハーネス事業に長く従事し、自動車部長、自動車事業本部長などを歴任した後、住友電装トップとなった。一方、松本氏は同事業の拡大に力を注ぎ、売上高を就任前の約2倍の約3兆円まで拡大させた。
なお、住友電工の川井文義専務取締役は3月31日付で退任し、4月1日付で住友電装社長に就任する。
【略歴】井上治氏(いのうえ・おさむ)75年(昭50)九大経卒、同年住友電気工業入社。04年執行役員、08年常務取締役、12年住友電装社長。福岡県出身。
(2017/1/13 18:00)