[ 機械 ]
(2017/1/17 05:00)
日本鍛圧機械工業会(日鍛工)がまとめた2016年(暦年)の鍛圧機械の受注実績は、前年比8・4%減の3112億6500万円だった。減少は3年ぶり。プレス系機械と板金系機械のいずれもが2ケタ減少した。全ての月を通じ前年同月を上回ったのは3カ月にとどまり、好況だった14年、15年からは1段階下がった印象だ。ただ、3000億円台を3年連続で維持している。
円高傾向や世界経済の不安定感などから国内外で設備投資に慎重さがみられた。プレス系は前年比10・9%減の1333億3400万円で2年連続の減少。海外の大型案件に乏しく、08年のリーマン・ショック以降で4番目に低い実績だ。
板金系は同12・7%減の1035億2100万円で4年ぶりに減少した。輸出は同1・7%減の微減だったが、国内が同17・3%減と低調だった。
両方を合わせた機械合計の地域別は、国内が同13・3%減の1389億5300万円だった。北米は0・2%減、中国が同12・8%減、東南アジアが同15・2%減だった。
また、12月単月は前年同月比8・2%減の259億8400万円だった。
プレス系は同23・1%減だったが、板金系が同1・6%増と健闘した。
(2017/1/17 05:00)