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[ 科学技術・大学 ]
(2017/1/18 05:00)
魚とロボットはどちらが賢いと言えるだろうか。金魚すくいロボットが網を近づけると魚は驚き逃げる。ただ毎回全力で泳ぐと疲れてしまう。そこで魚は一定速度で周回したり、水槽の隅に逃げ込むなど、独自の生き残り戦略を編み出す。
岡山大学の見浪護教授は、「魚は次々にアイデアを発想する。だがロボットはプログラムで決まった動作しかできない」と嘆く。そこで制御プログラムに、予測できない複雑な現象を扱う「カオス理論」を導入し、混沌の中から発想を生み出すロボットの実現を目指した。
現状ではロボットの連戦連敗。「まだ知性の片りんもつかめていない」。ハイテクが数ミリメートル程度の脳みそに勝てない。知性をすくおうとして、その深みに溺れていく。(随時掲載)
(2017/1/18 05:00)