[ ロボット ]
(2017/1/27 05:00)
東京工業大学の鈴森康一教授とブリヂストンは、軽くて大きな力が出せる油圧駆動の人工筋肉を開発した。長さ50センチメートル、200グラムの筋肉が最大0・7トンの力を発揮する。重量あたりの力がモーターや油圧シリンダーに比べて5―10倍に向上した。災害対応ロボットのアクチュエーターに応用していく。
ブリヂストンが耐油性の高いチューブと高強度繊維の編布を開発した。チューブの周囲に編布を巻き、油圧でチューブが膨らむと編布の編み目が引っ張られて編布とチューブが長さ方向に縮む。
最大0・7トンの力を出せ、全長の67%まで縮まる。数キログラム重単位で力を制御することも可能。人工筋肉をリンク機構などと組み合わせると関節のように駆動する。
振動破砕機と人工筋肉を組み合わせてコンクリートブロックを砕けることを確認した。人工筋肉がしなやかに振動を吸収するため、機構が壊れるなどの心配がない。
内閣府の府省連携プログラム「革新的研究開発推進プログラム」(ImPACT)の一環で開発した。
(2017/1/27 05:00)
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