[ ロボット ]
(2017/2/6 05:00)
日立GEニュークリア・エナジー(茨城県日立市、武原秀俊社長、0294・22・1000)と技術研究組合「国際廃炉研究開発機構(IRID)」は、東京電力福島第一原子力発電所1号機で、溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)の広がり具合を調査する“ワカサギ釣り型”の調査ロボット「PMORPH」(ピーモルフ=写真)を公開した。
2016年度内に1号機に投入し、デブリが格納容器壁面まで到達しているか調べる。デブリの取り出し工法を決める重要な情報になる。
15年に格納容器内1階を調査した既存のヘビ型ロボを改造した上、つり降ろし式のカメラセンサーを搭載した。格子状床(グレーチング)の隙間からカメラセンサーを降ろし、映像と線量でデブリが存在するか調べる。
ロボットは走行用とデブリ調査用など合計5台のカメラを搭載。ウインチに巻いたカメラセンサーを3・5メートル下までつり下げられる。調査地点5カ所で、高さ5センチメートル間隔で線量を計測。線源の立体分布を推計する。
(電子版に動画)
(2017/2/6 05:00)
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