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(2017/2/21 05:00)
■アクセスランキング・ベスト10(2/13~2/19)
1位 トヨタ、鋼材支給価格トン当たり1万4000円値上げ
2位 東芝漂流(1)半導体切り離し−「売れるもの、ほかにない」
3位 挑戦する企業/川崎重工業(1)技術重視への原点回帰
4位 東芝、当期赤字3900億円に−債務超過回避へ 半導体の完全売却も
5位 深層断面/JDI、再起なるか−業績回復 黒字に大手
6位 川重、台湾に都市交通システム 車両・基地など一括納入
7位 東芝、14日に損失額公表−原発事業、再建策焦点に
8位 エイチワン、超ハイテン材部品量産−3DQ技術で適用車種拡大
9位 知財活用で地方創生−特許庁・企業庁、異例の連携強化通達
10位 タチエス、テスラ「モデルX」に初の部品採用 シートフレーム供給
■解説:東芝漂流(1)半導体切り離し−「売れるもの、ほかにない」(2/16)
経営危機の東芝が企業解体の瀬戸際を迎えている。20日付の日刊工業新聞によれば、同社は分離する半導体メモリー新会社の企業価値について1兆5000億円規模と試算し、その50―60%程度を売却する方針。自社で3分の1超を保有し、8000億円規模の資金調達を行う考えでいるという。もはや、売れるものは何でも売ってキャッシュ化するしか会社存続の道は残されていない。
メモリー会社売却後は原子力発電と社会インフラが東芝の中核事業となるが、原発は現在の経営危機を作った元凶でもある。廃炉需要は増えるとみられるものの、福島第一原発での事故後は新設原発の安全コスト上昇から、この分野で三菱重工業のパートナーである仏アレバも苦境に陥っている。原発はもはや、民間企業だけで手がけるには極めてリスクの高いビジネスになりつつある。東芝の茨(いばら)の道は続く。
(2017/2/21 05:00)