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[ 科学技術・大学 ]
(2017/3/6 05:00)
ヤクルト本社と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、国際宇宙ステーション(ISS)の閉鎖微小重力環境を利用し、人に有用な微生物(善玉菌)を摂取する実験を2017年度から始める。ISSに長期滞在する宇宙飛行士10人を対象に、同社の乳酸菌入りカプセルを地球帰還前の4週間、継続的に摂取してもらい、唾液や便などを採取する。採取した試料を解析し、免疫機能や腸内環境に及ぼす影響などを調べる。
JAXAの浜崎敬理事は「宇宙飛行士の健康だけでなく地上の人のために役立てたい」と共同研究の意義を強調した。
骨量減少の予防のほか、免疫機能の維持などに役立つ宇宙食の開発など宇宙飛行士の健康維持に役立てる。さらに常温での保存が可能な点から災害時の機能性食品、創薬など地上での活用も見込む。
乳酸菌を含むカプセルは1日分で400億個以上の生菌を摂取できる。さらに2重の包装によりISS内での粉末の飛散を防ぐ工夫も施されている。
(2017/3/6 05:00)
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