工場管理４月号／熊本地震 復興を加速させるカイゼン力

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２０日に発売する日刊工業新聞社発行の月刊誌「工場管理」４月号では、「熊本中小製造業　復興を加速させるカイゼン力」を特集する。２０１６年４月に発生した熊本地震で被災した中小製造業の復興の軌跡を伝えるとともに、震災で活きたカイゼンを検証する。

熊本県内では多くの中小製造業が被災し、生産活動に多大な影響を受けた。震災からの早期復旧と復興を後押ししたのが、日頃から取り組んできたカイゼンだった。

パッケージ製造を手がける池田紙器工業（熊本市南区）は、木型棚や倉庫などが損壊。工場に大きな被害を受けたが、モノの置き場表示や不要物の廃棄など日頃から２Ｓ（整理・整頓）を徹底していたため、復旧作業をスムーズに進められた。震災後は地震に強いレイアウトに見直した。

ナカヤマ精密熊本工場（阿蘇郡西原村）は震災の経験から復旧スケジュールの策定や情報発信方法、社員のメンタルケアなど被災時の対処法と、生産設備の耐震措置やリスク分散など事前対策を体系的にまとめた。

５社の震災の教訓をもとに、災害対策とリスク管理のあり方を示す。