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[ 医療・健康・食品 ]
(2017/3/24 05:00)
富士フイルムは23日、全遺伝情報(ゲノム)編集手法の「クリスパー・キャス9」をヒト表皮細胞に適用し、3次元表皮モデルの作製に成功したと発表した。東京医科歯科大学の難波大輔准教授との共同研究。今回、開発した技術を使い、加齢による肌の乾燥やしわなどと関連する特定の遺伝子を欠損させることで、加齢による皮膚状態の変化を3次元表皮モデルで再現できるという。
今後、富士フイルムは表皮形成の個々の遺伝子機能の研究を推進し、研究成果を今秋に発売するエイジングケア領域の機能性化粧品の開発に生かす。
「クリスパー・キャス9」で編集する対象は、細胞増殖に関与する成長因子の一つである「インスリン様成長因子1(IGF−1)」の受容体「IGF−1R」遺伝子とした。
今回、これによりIGF−1Rを完全に欠損させたヒト表皮細胞を作製できた。また、IGF−1R欠損細胞を3次元培養し、細胞の分化が低下するなどIGF−1Rの欠損が表皮層の形成に重要な役割をもつことを確認した。
(2017/3/24 05:00)
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