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[ 医療・健康・食品 ]
(2017/3/28 05:00)
カシオ計算機と信州大学が開発中の皮膚疾患の画像診断支援システムが、国際コンテスト「ISBIチャレンジ2017」の皮膚疾患の自動判別部門で1位を獲得した。同システムは黄色人種向けに開発中で、まだ実用化されていない。1位獲得で白色人種への展開や他の画像診断への応用など、共同研究の範囲拡大につなげる考え。
同システムは深層学習のアルゴリズムを基に多数の症例画像を読み込み、機械学習を行うことで診断をサポートする。コンテストには欧米やアジアから約30チームが出場。各チームは白色人種の皮膚疾患の教師データを読み込み、同じ皮膚疾患の判別精度を競った。カシオチームは1点満点中0・911で僅差の1位だった。
カシオは現在、皮膚の色素病変を特殊な拡大鏡で観察する「ダーモスコピー検査」について医師向けの学習用クラウドサービスを提供している。同サービスを発展させ、将来は診断支援システムの事業化も検討する。医療画像による自動判別技術は研究開発が活発化し、X線画像の分野が先行している。
(2017/3/28 05:00)