[ 機械 ]
(2017/4/27 05:00)
IHIは26日、マレーシアでパームヤシ由来のバイオマス燃料製造に向けた商用実証を実施すると発表した。パーム油の搾油過程で大量に発生するEFB(パームヤシの空果房)を石炭火力発電で使用可能なレベルまで改質。安定した品質の固体バイオマス燃料(EFBペレット)に変換する手法を確立した。EFBペレットを製造するテストプラント稼働しており、これを商用実証水準まで拡張する。2017年度後半に燃料サンプルの出荷を始める。
EFBは腐敗しやすく水分や灰分、塩分も多いため、大部分は廃棄されている。パームヤシは成長時に二酸化炭素(CO2)を吸収するため、燃やしてもCO2を排出したと見なされない「カーボンニュートラル」となる。EBFを石炭の代替燃料として使えば、廃棄物の有効利用や環境負荷低減につながる。
IHIはEFBを、微粉炭焚(だ)き石炭火力発電所や循環型常圧流動層(CFBC)ボイラに使用できる品質で製造することに成功。18年度までに年産5万トンの商用実証プラントを整備し、商用化に向けた取り組みを加速する。
(2017/4/27 05:00)
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