[ ICT ]
(2017/5/23 11:00)
(ブルームバーグ)モバイル決済で提携する米アップルとビザに対し、マサチューセッツ州ニュートンの企業、ユニバーサル・セキュアー・レジストリー(USR)が、両社の提携は自社が持つ4つの特許権を侵害しているとして訴えた。
USRは、デラウェア州ウェルミントンの連邦地裁に21日付で提出した訴状で、同社は2010年にアップルに何度も書簡を送付、自社の特許技術を説明し、「アップルペイ」の導入のずっと以前から提携を模索したと主張。書簡の1つでは、バイオメトリックスを使用してスマートフォンで個人認証を行う同社の特許を詳細に記述した。
訴状によると、同じ時期にUSRのケネス・ワイス最高経営責任者(CEO)はビザとの提携も模索、「複数の幹部と非公開の協議を数回行った」。アップルとビザはいずれもUSRの申し出を拒み、両社による提携でアップルペイに技術を組み入れた。
アップルとビザの広報担当者はいずれも訴えに関するコメントを控えた。USRは現金による補償および同社開発技術の無許可の使用を禁じる命令を求めている。USRによる訴訟についてはニューヨーク・タイムズ紙が先に報じていた。
原題: Apple, Visa Face Patent Infringement Lawsuit Over Apple Pay(抜粋)
(2017/5/23 11:00)