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[ エレクトロニクス ]
(2017/5/29 05:00)
東芝の半導体メモリー事業を分社化した「東芝メモリ」の売却手続きが今週、ヤマ場を迎える。キープレーヤーと目される政府系ファンド・産業革新機構が中心の日米連合が、30日にも買収案を提示する見込み。連合には米アップルが参加する可能性もある。売却を巡り意見が対立するウエスタンデジタル(WD)との和解の兆しもみえてきた。(後藤信之)
19日に実施した2次入札では、東芝が希望する2兆円以上の金額を提示した陣営もあった。今の東芝にとっては、入札手続きが進んでいること自体に大きな意味がある。
本年度中の東芝メモリ売却をテコにした経営再建を描く東芝。この計画にメモリー生産の合弁相手であるWDが待ったをかけた。第三者への売却は契約違反とし、15日には国際仲裁裁判所に売却差し止めを申し立てた。一般的に仲裁中のM&A(合併・買収)案件は敬遠される。「入札意欲が下がり、金額が上がらないこともある」(仲裁裁判...
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(2017/5/29 05:00)
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