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防災産業展in東京/紙上プレビュー(上)文化シヤッターほか

(2017/6/1 05:00)

日刊工業新聞社は日本防災産業会議と共催で、7―9日に「2017防災産業展in東京」を東京・有明の東京ビッグサイトで開く。テーマは「備えよう未来へ。安全・安心な社会を目指して」。これまでの地方開催で蓄えた東北や東海地区との連携を基に、官民一体で防災の最新技術やノウハウを発信する。注目の出展製品などを紹介する。(2回掲載)

【文化シヤッター/3メートルの水圧荷重対応の止水ドア】

文化シヤッターはゲリラ豪雨対策の浸水防止用設備として、浸水高さ3メートルの水圧荷重に耐えられる止水ドア「アクアード=写真」や、設置後の出入りも可能なアルミニウム製止水板「ラクセット」など4タイプの止水製品を展示する。このほか、加圧防排煙設備の作動時にも開きやすい鋼製ドアや、避難所用間仕切りを展示する。

【パーパス/LPG非常用発電機など展示】

パーパス(静岡県富士市)は、液化石油ガス(LPG)非常用発電機(写真)などを展示する。スタイリッシュなデザインが特徴で、塩害対策塗装や二重構造の静音設計と相まって、住宅地や事業所の入り口にも違和感なく設置できるという。遠隔監視システムを活用することで、タブレット端末により機器の状況の確認や起動の指示も可能になる。

【日本緑十字社/蓄光製品を暗室で体験】

日本緑十字社(大阪市西区)は、危険から人びとを守り、安全を支援する企業としての役割を訴求する。光を蓄え、暗くなると発光するさまざまな「蓄光製品=写真」を中心に据えてブースを設営する。ブースを訪れる来場者が蓄光製品の効果を実際に体験できるように、暗室も設ける。防災用品や防災備蓄品も展示する。

【東武タワースカイツリー/地域防災の活用事例訴求】

東武タワースカイツリー(東京都墨田区)は、「東京スカイツリー=写真」の高さを生かし地域防災のためのカメラ設置といった活用事例を訴求する。放送通信系テナント以外の、新たな電波塔利用者を開拓する。東京スカイツリーの利活用の方法は、知られていない点も多い。展示会で訴求することにより新規入居者の獲得を図る。

【東京電機/大型タンク搭載の発電装置を展示】

東京電機(茨城県つくば市)は、発電装置「コンパクトジェネレータ=イメージ」を展示する。搭載した大型タンクにより、約4日間運転が可能。接地面積の少なさに加え、夜間の連続運転も気にならないという低騒音設計で置く場所を選ばない。放送局や金融機関、コンビニエンスストアなど幅広い施設の予備電源として活用を訴求する。

【マグネシウム循環社会推進協議会/持続可能エネ社会の構築提案】

マグネシウム循環社会推進協議会は古河電池や藤倉ゴム工業をはじめ、不二ライトメタル(熊本県長洲町)、戸畑製作所(北九州市小倉南区)などがブースを出展する(イメージ)。マグネシウム空気電池や、マグネシウム合金などを展示。化石燃料の枯渇を視野に入れた、持続可能なエネルギー社会の構築を提案する。

【防災科研/地域の防災に役立つ研究紹介】

防災科学技術研究所は、企業と共同で取り組む積雪状況を把握する実証実験や、2016年に発生した熊本地震に関する土砂災害センサーの開発(写真=防災科研提供)をはじめ、地域の防災に役立つ研究を紹介。また、内閣府が主導する研究開発プログラム「戦略的イノベーション創造プログラム」(SIP)の内容もパネルなどを使って展示する。

(2017/6/1 05:00)

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