[ 機械 ]
(2017/6/6 05:00)
川崎重工業は5日、従来型に比べ積載容量を約15%増やした新形状の液化天然ガス(LNG)運搬船用モス型LNGタンク(イメージ)を開発したと発表した。従来の真球形状タンクの垂直断面を、正方形に近づけるように変形させた新形状を採用。世界の主要な船級協会3機関から基本承認を取得済みで、受注活動も始めた。
開発したタンクは新形状の採用により船体とタンクの隙間を低減。スロッシング(液揺れ)への耐性や建造中・就航後の検査の容易性を維持したまま、容積効率を高めた。
15万5000立方メートル型LNG運搬船に搭載されている真球タンクと比較し、タンク幅と長さを変更せずに総容量18万立方メートルのLNGを貯蔵可能にした。
基本承認は日本海事協会、アメリカ船級協会、第三者認証機関である「DNV GL」(ノルウェー)の3機関から取得。新形状タンクの信頼性の高さが証明されている。
(2017/6/6 05:00)