ゲリラ豪雨の予測向上、ウェザーニューズが新型レーダー開発

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【千葉】ウェザーニューズは、ゲリラ豪雨などの急な気象変化の予測精度向上のため、新型の気象観測用マルチビームレーダーを開発し、カナダのナノウェーブ・テクノロジーズ（トロント）と２０１８年春に共同生産する。２０年までに首都圏で設置を完了し、東京五輪・パラリンピックへ向け気象現象の監視体制を強化する。

開発した「ＥＡＧＬＥレーダー＝写真」は、周囲３６０度を高速スキャンし、雨雲の３次元分布をほぼリアルタイムで観測する。約３０秒で半径５０キロメートルの積乱雲の発生、発達状況を確認できる。従来のレーダーでは、全方位の３次元観測に１０分程度かかり、急激な気象変化を捉えられなかった。

ウェザーニューズは１４年から米オクラホマ大学と共同で同レーダーの開発を進めてきた。量産化への技術開発が完了し、ナノウェーブ・テクノロジーズの米オクラホマ工場で、１８年春から４年間で２００台を生産する計画だ。