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[ 中小・ベンチャー ]
(2017/7/1 19:30)
米シリコンバレーの有力ベンチャーキャピタル(VC)として世界的に知られる500スタートアップス(カリフォルニア州マウンテンビュー)の共同創業者、デイブ・マクルーア氏が女性に対するセクシャルハラスメント(性的嫌がらせ)でCEOを降板したことが明らかになった。
共同創業者のクリスティン・ツァイ氏が6月30日に公式ブログで公表したところによれば、マクルーア氏はゼネラルパートナーの職にとどまり、ツァイ氏がCEOに就任した。
最近では配車サービス世界最大手の米ウーバー・テクノロジーズ(サンフランシスコ)で、社内でのセクハラやいじめの横行、規制逃れソフトの利用といった一連の不祥事を受け、創業者のトラビス・カラニック氏が20日付でCEO辞任に追い込まれている。
シリコンバレー、サンフランシスコ・ベイエリアの新興企業は世界のスタートアップシーンをけん引しているが、CEO辞任につながった今回の不祥事を通じて、そのガバナンスの緩さや倫理観の低さが際立った格好だ。
500スタートアップスの公式ブログによれば、ここ数カ月にかけて、マクルーア氏とIT業界の女性との「不適切な交流」が明るみに出たという。ツァイ氏はブログの中でセクハラの具体的な内容は明らかにしていないが、「彼の行為は受け入れられるものではなく、当社の文化を反映したものでもない」と、経営トップの交代を決断した理由を説明した。
同社は2010年設立。創業直後のスタートアップに対して事業立ち上げや成長のための資金(シードマネー)を提供するVCとして知名度が高い。日本事務所のウェブサイトによれば、日本を含め世界60カ国1800社以上のスタートアップに出資しているという。
(2017/7/1 19:30)