[ 機械 ]
(2017/7/12 05:00)
日本工作機械工業会(日工会)が11日まとめた1―6月の工作機械受注実績(速報値)は前年同期比21・1%増の7642億5800万円だった。年間では1兆5000億円超のペースで、日工会の年初目標の1兆3500億円を大きく上回る。「中国需要が想定以上だった」(日工会)と中国が上ブレ要因だ。加えて日本、米国、欧州の主要市場がいずれも堅調だった。
内需は同11・1%増の2869億6600万円、外需は同28・1%増の4772億9200万円だった。内需の年初は大手企業が中心の設備需要だったが、足元では「中小企業にすそ野が広がった」(日工会事務局)と分析する。設備投資を国が支援する「省エネ補助金」制度が活発に利用された2015年に次ぐ水準になった。同補助金がない中での高い水準は、旺盛な設備需要の証左だろう。
外需は中国の勢いが目立つ。日工会によると、中国のスマートフォン(スマホ)関連を除いたベース部分の需要は11年を上回り、過去最高だ。同時に、ここまでスマホ関連も活発に推移している。
6月単月は前年同月比31・1%増の1430億1000万円だった。うち、内需は同7・8%増の546億9900万円、外需は同51・5%増の883億1100万円。総額と外需は6月単月の過去最高だった。スマホ向けや自動車向けの大口受注などがあったようだ。
(2017/7/12 05:00)
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