[ ロボット ]
(2017/7/19 05:00)
ZMP(東京都文京区、谷口恒社長、03・5802・6901)は、歩道走行型の宅配ロボット「キャリロデリバリー」のプロトタイプを開発した。センサとカメラで周囲環境を360度認識しながら最大時速6キロメートルで自動走行する。8月以降、寿司の宅配事業を展開するライドオン・エクスプレスとともにビルなどの私有地を使って配送の実証実験を始める。
同ロボットは車輪の上に箱型の宅配ボックスを搭載し、マンションなどの中に入って玄関先まで荷物を届ける。最大積載量は100キログラムで、「ドローンでの配送が困難な10人分の食品なども運べる」(谷口社長)。配達員不足の解消や人件費の抑制など宅配業界の課題解決に寄与する。
欧州や中国ではすでに宅配ロボットによる配送実験が開始されているが、日本では歩道を自動走行するための法制度が整備されていない。今後は、電動シニアカーのように公道で歩行者と同じ扱いを受けられるよう、政府との協議を進めていく方針だ。
(2017/7/19 05:00)