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[ 自動車・輸送機 ]
(2017/8/3 09:30)
(ブルームバーグ)フォルクスワーゲン(VW)とダイムラー、BMWのドイツ自動車大手3社は国内500万台余りのディーゼル車のソフトウエアを更新することで合意した。窮地に立つディーゼル技術を救い、約2年たっても沈静化の兆しが見えない排ガス不正を巡るスキャンダルに一線を画す狙いがある。
自動車産業界の経営トップと政府閣僚、州政府幹部らは2日にベルリンで緊急会合を開催。この席で成立した合意には、持続可能な都市交通を促進するための基金創設や、古くなったディーゼル車の買い替え奨励も盛り込まれた。
自動車3社はディーゼル車について費用のかかる部品修理でなく、ソフトウエアの修正にとどめる。ドイツ自動車工業会(VDA)の発表文によれば、この修正で大気汚染の原因となる窒素酸化物排出量を平均25-30%削減することを目指す。
VDAは発表文で「自動車産業は多大な信頼を失ったことを認識している」とし、「信頼回復に取り組む必要があり、実施する。これは業界の核心的な懸念であり、われわれ自身ならびに顧客、従業員、ドイツの利益にかなう」と説明した。
会合に出席した業界幹部らは、ソフトウエア更新でパフォーマンスや燃費、車体の寿命が悪化することはないと説明した。この対象にはVWが最近修理した250万台も含まれる。
原題: VW, Daimler, BMW to Upgrade 5 Million Diesels in Rescue Pact (1)(抜粋)
(2017/8/3 09:30)