アクシズエンジ、ＣＮＣ装置の操作画面をスマホで確認できるアプリ公開

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  ＣＮＣ装置の遠隔確認画面

【立川】アクシズエンジニアリング（東京都日野市、川角健司社長、０４２・８４３・２８８６）は、コンピューター数値制御（ＣＮＣ）装置の操作画面を遠隔で確認できるスマートフォンアプリ（応用ソフト）「ＣＮＣスクリーン」を公開した。ファナック製の小型切削加工機「ロボドリル」に対応する。インターネットを介して、リアルタイムで作業状況を確認でき、効率化を図る。２０２２年３月末までに４０００ダウンロードを目指す。

ＣＮＣスクリーンは、ＣＮＣ操作画面を無線ＬＡＮ「ＷｉＦｉ」、仮想私設網（ＶＰＮ）接続し、ポートとＩＰアドレスを入力するだけで、座標系やＧコード、モーダル情報、スピンドル、送り速度を表示する。送り速度のオーバーライド値も確認できる。遠隔で確認はできるが、機械の遠隔操作はできない。

画面の見た目や操作性を重視し、稼働状況をアイコンや色で見やすくした。クラウドを介さず、機器を直接つなぐスタンドアローン形式で、インターネット環境があれば特別なシステムを用意する必要はない。価格は無料。アクシズエンジニアリングはファナック製品の販売も行っており、アプリの普及を通し販促ツールに役立てる。

現在公開しているのはアンドロイド版のみで、ｉＯＳのベータ版は９月、ファナックの工場用ＩｏＴ（モノのインターネット）基盤「フィールド・システム」版は１０月に公開する予定。

同社は、０５年に設立。年商約６０００万円。バイクのアフターパーツの自社ブランドを展開。ウェブサイト制作や試作加工を手がける。ファナックのフィールド・システムのサードパーティーとしてアプリ開発に参加している。