[ ロボット ]
(2017/8/18 05:00)
ソフトバンクグループの人型コミュニケーションロボット「ペッパー」が“仕事”を増やしている。小売店での販売促進活動や受け付けはかなり定着してきた。今後は「こんなこともできるの?」というユニークな仕事で普及を促す。できる仕事が増えてペッパーの派遣やレンタルも盛んになってきた。
ソフトバンクグループのCocoroSB(東京都港区)は、ペッパーがティッシュ配りや抽選スタッフとして働くアプリケーションを開発した。本体レンタル費用(配送などは別)を「時給1500円」にすることで気軽にペッパーを利用しやすくしている。
ティッシュ配りでは、ペッパーが利用者の営業範囲を超えて移動してしまった場合、自動的に戻るようになっている。抽選スタッフの仕事は抽選器(ガラポン)を回して当たりが出たらペッパーがベルを鳴らす。同社はペッパーの派遣を手がける。アプリを増やすことで派遣利用の増加につなげる。
パソナテック(東京都新宿区)はペッパーをイベントや小売店の商品説明向けに3日から最大3年間派遣するサービスを始めた。派遣費用は7日間で10万円から。往復輸送費やWi―Fi(ワイファイ)、サポートも含むという。
同社は技術系の人材派遣を手がけるだけに、技術サポートを含めたサービスが可能。利用者の要望に合わせたペッパーの活用や、簡単にはできない高度な仕事をペッパーに担わせることもできる。
西尾レントオールもペッパーレンタルサービスを提供する。1日から利用が可能。ペッパーを使ったビジネスを検討する企業が試しに使う、ちょっとしたイベントをペッパーで盛り上げる、といった短期利用のニーズを取り込む。レンタル価格は1日6万円から。
(2017/8/18 05:00)