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[ 科学技術・大学 ]
(2017/8/22 05:00)
東京大学大気海洋研究所の横山祐典教授らは21日、化石燃料の燃焼や森林破壊が、サンゴなど海洋生物の生育に悪影響を与える可能性があると発表した。海洋生物の生命の揺りかごとされるサンゴの生育の阻害は、漁業や観光業などに悪影響を与える。
人為起源の二酸化炭素(CO2)のうち約3分の1の量は海に取り込まれるという。CO2は海水に溶けると、海水の水素イオン濃度(pH)を低下させる「海洋酸性化」を引き起こす。
研究グループは、海洋酸性化の履歴を骨格に記録する「塊状ハマサンゴ」を北西太平洋の父島(東京都)と喜界島(鹿児島県)で採取。海洋酸性化がサンゴの石灰化(骨格形成)に与える影響を評価した。
その結果サンゴの骨格を造る場所「石灰化母液」のpHを、海洋酸性化が低下させ、石灰化に悪影響を及ぼす可能性を突き止めた。
海洋研究開発機構などとの共同研究。成果は英電子版科学誌サイエンティフィック・リポーツに...
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(2017/8/22 05:00)
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