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[ 自動車・輸送機 ]
(2017/8/28 05:00)
スズキは軽自動車「ハスラー」の第2弾と位置付ける新小型車を開発し、早ければ年内にも市場投入する。ハスラーは軽ワゴンとスポーツ多目的車(SUV)を融合した個性的なデザインで新市場を切り開いた。排気量1000ccクラスの新型車の投入により、注力する国内小型車販売に弾みをつける。
新型車は軽自動車より排気量が大きい1000ccクラスのエンジンを搭載。マイルドハイブリッド車の設定も検討する。デザインはハスラーを踏襲するが、車名は別とする案が有力。小型車の主力工場である相良工場(静岡県牧之原市)で、12月に量産開始する計画だ。
軽自動車の乗車定員が4人であるのに対し、小型車版は5人の乗車が可能になる。エンジン出力が高まり、室内空間や荷室も拡大するため、用途がさらに広がりそうだ。
ハスラーは街乗りだけでなく、レジャーやアウトドアに活用できる「遊べる軽」として人気を博した。発売直後は納車待ちを解消するため急きょ増産体制を敷いたほどで、現在も安定した販売を維持する。
2014年1月の発売以来、17年4月末までの累計販売台数は約32万台。日本自動車殿堂カーオブザイヤー、RJCカーオブザイヤーなどを受賞し、スズキを代表する車種となった。競合メーカーからも同様のカテゴリーの車種が投入されている。
スズキは16年度に国内の小型車販売で初めて年間10万台を達成。鈴木俊宏社長は「安定的に10万台をやり切る力をつけ、17年度も記録を更新したい」と意欲を示す。国内のSUV人気も追い風。ヒット車のデザインを受け継ぐ新型車を計画達成の切り札とする考えだ。
(2017/8/28 05:00)