- トップ
- 自動車・輸送機ニュース
- 記事詳細
[ 自動車・輸送機 ]
(2017/9/2 08:00)
(ブルームバーグ)世界最大の自動車メーカー、ドイツのフォルクスワーゲン(VW)は米国では依然小さな存在だが、米国人に人気のクロスオーバー車やスポーツタイプ多目的車(SUV)のラインアップを拡充する同社の方針がVWブランドを主流に押し上げることにつながりそうだ。
VWブランドのグローバル責任者ヘルベルト・ディース氏は米テネシー州チャタヌーガにある自社工場で記者団に対し、「向こう数年間に米国で適切な販売量を持つメーカーになることを目指す」と説明。「米国での勝利を2年で収めることはできない。10年にわたる計画だが、コミットしていく」と述べた。
VW米国部門のヒンリッヒ・ウェブケン最高経営責任者(CEO)は、2020年までに第4のSUVモデルを投入する計画だと語った。同社は現在、米国でSUV3モデルを販売しており、新型SUV「アトラス」を今春発売したばかり。ディース氏によれば、同年までにSUV・クロスオーバー車のモデル数を世界全体で19に増やす計画の一環だという。
VWチャタヌーガ工場の責任者アントニオ・ピント氏によると、同工場ではアトラスSUVを1日当たり400台生産しており、余剰の生産能力がなおあるという。アトラスの米販売台数は6月に2413台と月間ベースで2番目の高水準となったものの、7月には夏季休暇に伴い1306台に減少した。
VWは20年までに世界販売に占めるSUVの割合を現在の15%弱から40%に引き上げることを目指しているとディース氏は指摘。米国で電気自動車モデル数種の生産も計画しているが、時期について言及するのは時期尚早だと述べた。
原題: Volkswagen Sees SUV Boom Paving 10-Year Road to U.S. Relevance(抜粋)
(2017/9/2 08:00)