[ 機械 ]
(2017/9/8 05:00)
“カナガタザウルス”が完成―。ザオー工業(東京都足立区、鈴木国博社長、03・3848・2301)は、材料の端材を部品にして組み立てるオブジェを開発した。本業のプレス加工や金型・銘板製作の際に出る端材を有効活用する。今後、展示会などに積極的に出展することで、技術力をアピールするとともに、製品の製作依頼やプレス加工や金型・銘板製作の受注につなげる。価格は消費税込みで約300万円を想定している。
組み立てオブジェ「ザオーブロック」の第1弾として恐竜シリーズ(写真)を完成した。デザイナーである松崎伸弥氏が制作したイメージ図を基に設計している。
シリーズは普通版と戦闘版の2種類で展開する。普通版の使用部品数は約2800個で、大きさは奥行き82センチ×横幅28センチ×高さ52センチメートル。重さは8キログラム。
これまで同社は端材を部品にして観覧車とクレーン車を製作し、「第6回TASK(台東区、荒川区、足立区、墨田区、葛飾区の5区共同の産業活性化プロジェクト)ものづくり大賞」で、単独開発部門の奨励賞を受賞。その後「足立区ものづくりフェスタ」などで、端材で飛行機を組み立ててもらうなどの形で提供していた。
今後はこれらの作品も製品化を目指す方針で、簡単な作品は設計図などをつけ、購入者が組み立てられるような製品にすることも検討している。
(2017/9/8 05:00)