[ ロボット ]
(2017/9/8 05:00)
ハイボット(東京都品川区、広瀬茂男最高経営責任者〈CEO〉、03・5791・7526)は、配管の内部を検査するヘビ型ロボット「テスボットデュアル」を開発した。外側についた駆動用の車輪を空気圧で配管に押しつけて走行し、従来より円滑に移動する。トラブル時には圧力を緩められ配管内から引き抜きやすくした。ユーザーニーズに応じて対応するパイプ径を増やし、普及を進める。
テスボットデュアルは長さ819ミリメートル、幅144ミリメートル、高さ125ミリメートルで重さ6キログラム。車輪四つの駆動装置を備えたユニット2台が連結した形になっている。車輪はブラシレスモーターで駆動。パイプ内部の形状に沿って進むことができる。
電源供給や操作は有線で行う。トラブルの際は線を持って引っ張って回収する。本体に内蔵したカメラの画像をモニターで見ながらゲームパッドで簡単に操作できる。赤外線カメラや超音波センサーなど各種センサーを追加搭載でき、幅広い検査内容に対応する。
現状は6インチ径のパイプのみに対応するが、今後は8インチ径など利用できるパイプの種類を増やす。配管内部の状況で推進力が求められる場合は、連結するユニットを4台に増やして対応するという。
ハイボットは2004年設立のロボットベンチャー企業。東京工業大学名誉教授でもある広瀬CEOの研究実績を基に、ヘビ型や不整地移動のロボットなどの研究開発や販売を手がける。
(2017/9/8 05:00)