[ 金融・商況 ]
(2017/9/22 14:30)
DBへのサイバー攻撃、昨年から把握
(ブルームバーグ)米証券取引委員会(SEC)は保管している企業届け出文書の電子データベースがハッカーに侵入されていたことを、20日に明らかにした。ハッカーは盗んだ情報に基づく違法取引で利益を得た可能性があるという。サイバー攻撃に対する政府や企業のぜい弱性があらためて浮き彫りになった。
SECの発表によると、届け出文書保管システムであるエドガーへの不正侵入は昨年に起きた。SECは昨年から不正侵入について認識していたが、入手情報を利用した不法取引については、先月になってその可能性があるとの結論に至った。不正侵入は今月20日に初めて公表された。
エドガーには四半期決算や合併・買収(M&A)発表など、企業の届け出文書が大量に保管されている。これに侵入して発表前の文書にアクセスできれば、それに基づく取引でハッカーは荒稼ぎできる。
SECのクレイトン委員長は今回の不正侵入に関するSECの調査は続いており、「関係当局と協力している」と述べた。
(2017/9/22 14:30)