利上げ判断「時間かけ慎重に」 10月の日銀会合議事要旨

(2024/12/24 11:30)

日銀は24日、10月30、31両日に開いた金融政策決定会合の議事要旨を公表した。会合では、政策委員の一人が「いわゆる『金利のある世界』への移行には相応の不確実性があり、金利引き上げの判断は時間をかけて慎重に行う必要がある」と述べるなど、利上げを急がない考えを示す意見が目立った。

先行きの金融政策運営に関し、ある委員は「もともと緩やかなペースの利上げを想定している中、米大統領選後の状況を含め、今後の展開を見ることはできる」と言及。また、「賃金と物価の好循環の持続性に自信が強まるまで、当面、政策金利は現状維持すべきだ」との意見もあった。

一方で、7月の利上げ決定後に株価が暴落したことを受け、政策変更の判断について「時間的な余裕がある」と説明してきたことに関し、「(そうした)情報発信をしていく局面ではなくなりつつある」との指摘もあった。

こうした議論を踏まえ、植田和男総裁は会合後の記者会見で「『時間的余裕を持って見ていく』という表現は不要になる」と表明した。

(2024/12/24 11:30)

総合1のニュース一覧

おすすめコンテンツ

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

GD&T(幾何公差設計法)活用術

GD&T(幾何公差設計法)活用術

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

Journagram→ Journagramとは

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

↓もっと見る

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン