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[ 科学技術・大学 ]
(2017/9/28 05:00)
▲ARマーカーの反射パターンと可食性
▲ケーキに添えて移動追跡
群馬大学理工学部の奥寛雅准教授らは、食べられる拡張現実(AR)マーカーを開発した。寒天とチョコレートで特定の反射パターンを作り、カメラでパターンを認識させる。料理にARマーカーを添えると位置や向きを計測し、プロジェクションマッピングで演出できる。結婚式やテーマパークで、料理と映像、ゲームを連動させるサービス向けに提案していく。
寒天でコーナーキューブ式の再帰性反射材を作成し、一部をチョコレートで隠した。六角形のハニカムパターンの光が反射してARマーカーとして機能する。
ハニカムパターンの反射範囲はマーカー正面からプラスマイナス15度。向きの測定誤差は約5度で、距離の誤差は数ミリメートルから数十ミリメートル。カメラにもよるが中華料理店の回転テーブルが測定範囲に収まるという。寒天は自由に味付けできる。
寒天によるパターン検知だけではカメラ画像の中での2次元的な位置検出に限られる。チョコレート遮蔽(しゃへい)によって立体的に位置を捉えられるようになる。
飲食店では皿や器を顧客が好きに動かすため、正確に位置決めできない。ARマーカーを添えれば器が移動しても追跡できる。器にマーカーを印刷する場合、料理と重なると認識できなくなる課題があった。寒天はそのまま食べられ、鉄板などで加熱すれば溶けてスープになる。
テーマパークでケーキにウェルカムメッセージを表示したり、ソフトクリームなど移動しながら食べられる料理を特定の場所でかざすと特典がつくなど、食事とアトラクションを連動させられる。
(2017/9/28 05:00)
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