[ オピニオン ]
(2017/10/5 05:00)
日頃、コンビニエンスストアの弁当のお世話になっているサラリーマン諸兄姉は多いはず。職場に持ち帰って食べ終わったあとの食器類は事業系ゴミ扱いになるが、家で食べて捨てる場合、どう分別しているだろうか。
家庭から出る一般廃棄物を対象とする容器包装リサイクル法(容リ法)に準じると、プラスチック製の器、箸やスプーン・フォーク類が入っていた袋は分別が必要な容器包装。同じプラ製でもスプーンやフォーク自体は可燃ゴミになる。
容リ法は、商品を売るために使われて最終消費者に渡った容器包装材料を、再資源化して最終処分量を減らすのが目的。売る側がそのリサイクル費用を負担する仕組みなので、同素材でも一緒にできないのだという。
いまひとつ腑に落ちない人も多かろう。実際、自治体による分別収集では使用済みプラスチック製品などが大量に混入する。選別・保管費用が財政を圧迫し、分別収集をやめる例も出始めている。
こうした状況を受け、環境省は本年度、全国7都市で容リ法の分別対象プラと使用済みプラ製品を一括回収し、再資源化するモデル事業に取り組む。回収量を増やして資源の有効利用を進める狙いだ。これなら明快。いい結果を期待したい。
(2017/10/5 05:00)