鹿島、コマツと共同でトンネル掘削機−硬・軟地盤、１台で対応

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鹿島は１１日、コマツと共同で、硬質で安定した地盤と軟弱で複雑な地盤のトンネル掘削を、１台で対応できる「ＮＡＴＢＭ（ナトビーエム）掘削機＝イメージ」を開発したと発表した。従来のトンネル掘削機に、バケット式の掘削機と支保工、コンクリート吹き付けなどの機能を装備。２年後に発電所の導水路工事に投入する。

ＮＡＴＢＭ掘削機は、硬質な地盤の掘削で用いる「ＴＢＭ」工法と、不安定な地盤で用いる「ＮＡＴＭ」工法の、それぞれ優れた機能を取り入れた。不安定な地盤に遭遇した際でも効率的に掘削できるため、コスト削減や工期短縮を実現できる。

具体的には、硬質な地盤では、従来と同様に掘削機前方にある刃で岩盤を掘削。地質が柔らかく不安定な地盤に遭遇した際には、掘削手法を変更。掘削機内部に装備したバケット掘削機で岩盤を掘る。同時に支保工を立て付け、コンクリートを吹き付けて岩盤を安定させる。

鹿島は新潟県糸魚川市で施工中の「新姫川第六発電所新設工事」の導水路工事で、１９年７月にもＮＡＴＢＭ掘削機を投入する計画。