「幸福は静かな生活のうちにあり」−アインシュタインのメモ競売へ

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  物理学者アインシュタインが書いた２枚のメモ。帝国ホテルの便箋に記されている（１９日、ＡＦＰ＝時事）

幸福は静かな生活のうちにあり。ＡＦＰ通信によると、物理学者アインシュタインが東京滞在中に残したこんな内容のドイツ語の手書きメモが２４日、エルサレムの競売商ウィナーズのオークションに出品される。科学的価値はないものの、天才物理学者の人生哲学の一端を示す資料として注目されている。

メモは２枚。出品者によればアインシュタインが１９２２年に訪日し、東京の帝国ホテルに滞在していた際、手紙を届けに来た日本人の配達人にチップの代わりとして手渡した。アインシュタインは配達人に「もしあなたが幸運なら、これらの紙は普通のチップより価値が出るかもしれない」と告げたという。

帝国ホテルの便箋に書かれたメモの１枚は「静かで質素な生活は、絶え間ない不安に縛られた成功の追求より多くの喜びをもたらす」。もう１枚には「意志あるところに道は開ける」と記されている。出品者は配達人の親戚で、ドイツ・ハンブルク在住。（エルサレム＝時事）