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[ 自動車・輸送機 ]
(2017/10/30 05:00)
東京モーターショーで電気自動車(EV)の出展が目立つ一方で、国内投入を見据えたコンセプト車や既存車種の新型モデルにも注目が集まっている。若者の車離れなどを理由に大きな成長が見込めない中でも、需要が底堅い高級車やスポーツ多目的車(SUV)を軸に国内市場の活性化を図る。
トヨタ自動車は高級セダン「クラウン」のコンセプト車を初披露した。新設計思想「TNGA」を適用して走行性能を高め、よりスポーティーなデザインを実現。滑らかな走り出しやステアリング性能を高め、市販モデルを2018年中ごろに投入する。
クラウンは、セダン市場の縮小に加えてターゲット顧客層の高齢化により厳しい環境にある。クラウンの“復権”には他社からの乗り換えや若い顧客層の取り込みがカギとなるが、価格面などで課題もある。トヨタの担当者は「慎重な価格設定が必要」としつつも、「顧客の感性に合わせた外観や走りを追求して『今こそクラウン』と思ってくれるようにしたい」と意気込む。
日産自動車も高級セダン「スカイライン」の一部改良モデルを出展した。外観やアルミホイールのデザインを刷新し、よりスポーティーなデザインに仕上げた。17年12月に発売する予定だ。
近年拡大が続くSUV市場でも、今後は新車の投入が相次ぐ見通し。
三菱自動車は、18年初めに投入予定の新型SUV「エクリプスクロス」を出展。欧州や北米でも販売する世界戦略車となるだけに、益子修最高経営責任者(CEO)は「『エクリプスクロス』の成功が、当社の成長軌道に道筋をつけるための第1歩となる」と重要性を強調する。
ホンダは、16年8月に国内販売を終えたSUV「CR―V」の新型を18年に投入する。ハイブリッド車や3列シートを設定し、「幅広くSUVの価値を届ける」(八郷隆弘社長)。
スズキは、ワゴンとSUVを融合させた「クロスビー」を初公開した。人気の軽「ハスラー」のデザインを踏襲し、小型クロスオーバーワゴンという新ジャンルを切り開くモデルと位置づける。
海外勢では独ポルシェがSUV「カイエン」の新型を披露し、17年中に受注を開始する予定。独フォルクスワーゲンも、今後投入するディーゼル車のコンセプト車を披露した。
(2017/10/30 05:00)
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