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[ 自動車・輸送機 ]
(2017/11/3 05:00)
【浜松】電気自動車(EV)や自動運転技術のアピールが目立つ東京モーターショーで、ヤマハ発動機の独創的な展示が異彩を放っている。
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「かわいい」「ちょっと怖い」。会場でこんな声が上がっているのが、同社初の人工知能(AI)搭載バイク「モトロイド」だ。デモでオーナー役の男性が手招きすると、スタンドで支えられていたバイクがゆっくりと起き上がり、近づいていく。
バイクが不安定な状態になる静止や低速走行でまっすぐ立った状態を保てるのは、独自技術「アムセス」によるもの。車両の中心に配置したバッテリーユニットが振り子の重りの役割を果たして、重心をコントロールする。オーナーの顔やしぐさはAIで認識。まるで生きているかのようにオーナーを認識して動くモトロイドは単なる乗り物でなく、人とバイクの関わりの新しい価値を提案している。
前回のショーで初登場したヒト型自律ライディングロボット「モトボット」はバージョン2として進化。目標の時速200キロ以上でのサーキット走行に成功したが、トップライダーのV・ロッシ選手には敗れた。自動運転は通常、車やバイクに手を加えるが、モトボットは市販のバイクを運転する。開発で得た高度な要素技術や知見は新ビジネスの開拓に生かす。
このほか、旋回時に車輪が車体と同期して傾斜する独自のLMW機構では、小型電動立ち乗りモビリティや車輪が傾いて曲がるバイクから発想した4輪車を展示。常識にとらわれない個性的な展示で「ヤマハらしさ」(柳弘之社長)をアピールしている。
(2017/11/3 05:00)
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